中絶と合併症:産婦人科医が解説する注意すべきポイントとケアの重要性
名古屋市守山区にある産婦人科【たてレディスクリニックの】です。今回は中絶と合併症について説明します。
中絶は、様々な事情によって妊娠の期間を中断させることを指します。しかし、中絶には注意すべき合併症のリスクが存在します。そのため、適切なケアと注意が必要です。
今回は、中絶後の合併症について具体的な内容まで、産婦人科医の視点から解説していきます。
名古屋市守山区で産婦人科をお探しなら【たてレディスクリニック】までご相談ください。
【アフターピルの働きと効果】
アフターピルは、妊娠後72時間以内に服用することで、妊娠リスクを低減することができます。
主な成分としては、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが使われています。これらの成分は、排卵を抑制したり、受精卵の着床を防いだりする働きを持っています。アフターピルは正しく使用されれば高い妊娠防止率を誇ります。
当院では性交後120時間以内でも効果があるエラ(輸入薬剤)もご用意しております。
【中絶の概要】
中絶は、妊娠の期間を終了させる手段のことを指します。法的には、妊娠22週未満の場合は中絶が認められており、中絶には外科的手術と薬物療法の2つの方法があります。外科的手術では、子宮内にいる胎児と胎盤を摘出する手術が行われます。薬物療法では、特定の薬剤を使用して子宮内の妊娠組織を排出することが目指されます。
中絶の主な理由には、経済的な理由や、育児環境、妊娠中の合併症などが挙げられます。女性が中絶を選択する理由は様々ありますが、それぞれの事情や状況によって応じて、専門の産婦人科医が患者様のご希望に沿い、丁寧にご相談対応いたします。
【中絶の合併症とそのリスク】
中絶には、合併症のリスクが存在します。合併症の種類は多岐にわたり、症状や重症度も異なります。一般的な合併症には、出血、感染症、子宮内膜炎、子宮穿孔などがあります。これらの合併症が起こるリスクは、中絶の方法や個人の健康状態などによって異なります。
出血
中絶後には通常、出血が発生することがあります。出血の程度や期間は個人によって異なりますが、長期間続いたり、過度に大量の出血がある場合は医師に相談する必要があります。
感染症・子宮内膜炎
中絶は子宮内への侵襲を伴うため、感染症のリスクが存在します。発熱や下腹部の痛み、異臭を伴うおりものや出血などの症状がある場合は、感染の可能性があるため早めに医療機関を受診する必要があります。
合併症のリスクファクターには、以下のような要素が挙げられます。
【中絶後の適切なケアと注意点】
中絶後は、適切なケアと注意が必要です。身体的なケアとしては、安静に過ごすことや生理用品の使用、衛生管理の徹底などが重要です。また、精神的なケアも欠かせません。中絶は女性にとって身体的・感情的な負担を伴うことがありますので、適切なサポートや心理カウンセリングが必要です。また、中絶後のフォローアップと再発防止のため、定期的な検診や避妊法の相談も重要です。
【中絶と合併症に関して】
合併症が起きた場合の対処方法
中絶後に合併症が起きた場合は、速やかに専門の医療機関で受診することが重要です。医師は症状や状態を評価し、適切な治療や処置を行います。
合併症のリスクを減らす方法
合併症のリスクを減らすためには、以下の点に注意することが重要です。
中絶を行う医療機関の選択
信頼性のある専門の産婦人科医のもとで中絶を受けることが重要です。
中絶方法の選択
医師との相談のもと、自分の状況や健康状態に合った最適な中絶方法を選ぶことが必要です。
アフターケアの遵守
中絶後の指示やケアに従うことが重要です。定期的なフォローアップや検診にも積極的に参加しましょう。
避妊法の使用
中絶後は再妊娠を避けるため、適切な避妊法の選択と使用が必要です。医師と相談し、自分に合った避妊方法を選びましょう。
【名古屋市守山区で中絶をお考えならたてレディスクリニックへ】
中絶と合併症について、概要やリスク、適切なケアについて解説しました。中絶は個人の事情や状況によって選択される場合もあります。産まない選択肢を選ぶことは辛いですが、それもりっぱな正しい選択だと思います。名古屋市守山区で産婦人科をお探しなら【たてレディスクリニック】までお気軽にご相談ください。
アフターピルは不妊につながる?
不妊にはなりません!
アフターピルは緊急避妊の手段として広く知られていますが、その効果や使用に不安をお持ちの方は多いかと思います。特に、アフターピルの使用が不妊に繋がる可能性について不安を抱えている方もいらっしゃいます。
古屋市守山区でアフターピルの処方なら、たてレディースクリニックまでお気軽にご相談ください。
【アフターピルの働きと効果】
アフターピルは、妊娠後72時間以内に服用することで、妊娠リスクを低減することができます。
主な成分としては、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが使われています。これらの成分は、排卵を抑制したり、受精卵の着床を防いだりする働きを持っています。アフターピルは正しく使用されれば高い妊娠防止率を誇ります。
当院では性交後120時間以内でも効果があるエラ(輸入薬剤)もご用意しております。
【アフターピルと不妊の関係性】
一部の人々は、アフターピルの使用が不妊につながる可能性があると心配しています。
しかし、アフターピルを服用したとしても、不妊につながることはありません。アフターピルは一時的な避妊方法であり、妊娠の将来的な可能性には影響を与えません。
【アフターピルの婦人科的な利点と注意点】
アフターピルは、正しいタイミングで使用すれば、妊娠を望まない状況での緊急避妊に効果的です。
しかし、アフターピルは副作用を伴う場合があります。吐き気や頭痛などの一時的な不快感を起こす可能性がありますが、一般的には軽度で自然に改善されます。
【アフターピルは毎回服用してはいけません】
アフターピルは避妊効果が高いため、行為の後に毎回服用すれば良いと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アフターピルを毎回服用すると体に悪影響を及ぼすのです。
毎回使用することはその副作用のリスクを増大させる可能性があります。頻繁にアフターピルを使用することにより、ホルモンバランスの乱れや身体への影響が起こる可能性があります。
【アフターピルの副作用について】
吐き気
アフターピルを服用すると、吐き気が生じる場合があります。この副作用は一時的で通常は数時間から数日で緩和されます。
倦怠感
アフターピルの副作用として、倦怠感や体のだるさを感じることがあります。一時的なもので、多くの場合、数日で改善されます。
腹痛
アフターピルを服用すると、腹痛が生じることがあります。腹痛は通常、薬の副作用や子宮内の変化に関連しています。一般的には軽度であり、数日で症状が緩和されます。
少量の出血
アフターピルの使用数日後、少量の出血や不規則な出血が起こることがあります。これは通常、生理周期の変化によるもので、数日から数週間続く場合もあります。
眠気
アフターピルを服用すると、眠気や疲労感を感じることがあります。これは一時的な副作用であり、通常は数時間から数日で改善されます。
【名古屋市守山区でアフターピルの処方ならたてレディースクリニックへ】
今回は、アフターピルの使用と不妊リスクについてご紹介しました。
アフターピルは緊急避妊の手段として非常に有効です。適切に使用されれば、妊娠のリスクを低減することができます。一時的な避妊方法であるため、不妊に繋がるリスクはなく、将来の妊娠計画には影響を与えません。
ただし、副作用やリスクも存在するため、適切な情報収集と医師の指導の下で使用することが重要です。名古屋市守山区でアフターピルの処方のことなら、たてレディースクリニックまでお気軽にご相談ください。
中絶後に身体は変わる? 生理や再妊娠(不妊)、注意点について解説します。
中絶後の身体
中絶手術は妊娠12週未満に行う初期中絶手術と、妊娠12週以後に行う中期中絶手術に分かれます。
初期中絶はポンプや器具で子宮内の内容物をかき出す方法で、日帰りで終わりますが、中期中絶になると人工的に流産させる形をとるので入院が必要になります。
いずれの方法でも身体には負担がかかっており、子宮やホルモンバランスが元の状態に戻るにはある程度時間が必要です。※
術後1~2週間ほどは生理痛のような痛みや少量の出血が続き、少しずつ回復していきます。
出血については出産後の悪露と同様のものです。感染症のリスクが高くなっている状態なので、タンポンよりもナプキンで対処しましょう。
※激しい腹痛や大量出血、高熱などの症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。
また、中絶後は感染症のリスクが高くなっています。
詳しくはこのあと「中絶後の生活」でもご紹介していますが、術後1カ月程度は注意しながら生活してください。
ご自身の身体を守るために、処方された薬は確実に飲み、術後検診も必ず受けましょう。
※中絶後のホルモンバランス
胎児から出たホルモンが体内に残っていることもあり、妊娠検査薬が陰性になるまでには少し時間がかかります。
ただし、2ヶ月たっても生理が来ず、妊娠検査薬が陽性になる場合は異所性妊娠などの可能性もありますので、医療機関を受診してください。
中絶後の生理
中絶後の生理には個人差があります。
早ければ2週間後くらい、遅ければ40日くらいかかることもあります。
精神的ストレス、ホルモンバランスの乱れ、子宮内に内容物が残ってしまっているなどの原因で生理がこなくなってしまうこともありますので、2カ月以上生理が止まってしまったら医療機関で治療を受けましょう。
また、中絶後は妊娠を経てホルモンバランスが変化しているので、生理周期や経血量、生理期間が変化することがあります。
中絶後の妊娠
中絶後、また妊娠できるのか不安に思う方も多いようです。
しかし、中絶手術が原因で不妊になることはほとんどありません。
不妊になるかどうかほかの要因もあり、かならずその後妊娠するとは言えないので、中絶するかどうかはパートナーとよく相談するようにしてください。
中絶後妊娠を望む方は、しっかり子宮を休めるためにも、1回目の生理がくるまでは避妊しましょう。
中絶手術を受けて2週間後は妊娠しやすい時期に重なりますので特に注意してください。
万一すぐ妊娠してしまっても問題はありませんが、3回くらい生理が来てから妊娠に向けて調整していくのが望ましいです。
もし中絶手術を受けた後に妊娠しにくいと感じる場合、医療機関を受診して原因を調べましょう。
婦人科系の病気のほか、中絶手術による精神的ストレスが原因となることがあります。
中絶後の生活
(1)避けるべきこと
初期中絶手術は日帰り手術ですので、翌日から仕事に行くことも不可能ではありません。(当日は麻酔も残っていますので、必ず安静に過ごしてください。)
しかし、身体には大きな負担がかかっていますので、できれば3日ほどは安静に過ごしてください。
また、子宮がある程度元の状態に落ち着くまで1週間ほどかかります。
その間はスポーツなどの激しい運動、負荷の高い肉体労働、立ちっぱなしなどは避けましょう。
シャワーは翌日から、湯船につかるのは1週間後くらいからが目安です。
プールや温泉は感染リスクもあるので、次に生理が来たあとまで控えてください。
(2)性行為について
中絶後の生活でもふれたとおり、1週間は身体を休ませることを推奨します。
また、1回生理が来るまでは避妊も忘れずにしましょう。
特に、手術を終えて2週間後くらいは排卵期と重なり、妊娠しやすい時期です。
望まない妊娠を繰り返すのは身体的にも精神的にも負担が大きいですし、妊娠を望む場合でも中絶後はじめて生理がくるまでは身体を休めた方がいいので、注意してください。
避妊手術後からピルやミレーナを使用するのもおすすめです。
たてレディースクリニックの中絶手術
たてレディースクリニックでは、患者さんの心の動きに最大限配慮し、秘密厳守で中絶手術を行っています。
個人情報は親兄弟にもお伝えしませんので、一人で抱え込まずにまずはご相談ください。(お薬の袋や印刷物などの管理にはご注意ください。)
中絶後は術後、3日後、7日後に検診を行っており、患者様のお身体をケアしております。
また、胎児については当院で責任をもって業者に引き取り・供養をお願いしています。ご自身では近くのお寺等でお手を合わせて供養してください。